毎日毎日、声を張り上げているお母さんはいませんか?
大声を出さないまでもイライラとやり場のない怒りをふつふつと沸かせその一日を過ごす。
そんなことはありませんか?
大丈夫!
私も考えを変えるまでは毎日がそうでした。
毎日毎日出しては片付け、こぼしては拭き・・勝手にハサミを持ち出して・・そんな悪戯っこにヤキモキしてきました。
でも、それって本当に必要なんでしょうか?
『怒る』ことの必要性と『怒る』ことと『叱る』ことの違いなど、私自身も気になっていたことをご紹介します。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
子供を叱ることは必要?
親の言うことを聞かない。
いつも出来ていることをしようとしない。
決まり事が守れない。
兄弟喧嘩をする。
物を壊す。
挙げればきりがないですが、大体こんなことでお母さんの額には怒りマークが飛ぶことでしょう。
はい。私ももちろん同じです!
でも、それって、基本的には出来ることだから出来ないと『叱る』んですよね?
絶対出来ないことが出来ないからといって『怒る』のは親の勝手です。
それは理解されていますよね?
どういう時に叱るべき?
普段は出来ることをしない、例えば、保育園や幼稚園、小学校に行くお子さん(具体的には4歳くらいから)が毎日帰宅と同時に使った水筒やコップ、歯ブラシ、お箸などを自分で出すよう習慣にしてあるなら、それらを自分で出さないとか・・帰宅したらうがい・手洗いをしなければならないのにしないとか。
そういう時に私は、『なんでしないの?しなあかんなぁ?』とか出来ていないときには叱るというか、言い聞かせますね。
本当に叱る時は主に姉弟喧嘩した時や物を壊した時、危険なことをした時です。
叱る回数は、年の近い兄弟がいる家庭の方が歳の離れた兄弟がいる家庭や一人っ子の家庭よりもはるかに多いです!
なぜかって?
兄弟で仲良くしてほしいとか、危険なことをしないでほしいとかっていう願いが強いからですよ!
叱るって、反対に言えば希望の塊なんです。
子供が『こうなってほしいから』『こうなってほしくないから』親は子供を叱るんですよ。
育児中に気づかず後悔したこと(1000人にアンケート)
病状に気づかない | 62人 |
---|---|
食事面について | 50人 |
かぶれてしまった | 41人 |
虫歯になった | 36人 |
指しゃぶり | 30人 |
アレルギー | 26人 |
卒乳について | 26人 |
湿疹 | 26人 |
発達の遅れ | 20人 |
予防接種 | 20人 |
病気になった時の判断 | 20人 |
トイレが出来ない | 18人 |
叱り方 | 18人 |
ケガ | 18人 |
しもやけになった | 10人 |
肌荒れ | 10人 |
その他 | 569人 |
◆引用:Genki Mama ~全てのママのための情報メディア~
1000人中18人が叱り方について悩んでいるそうですね。
病気やケガといった身体的なこと以外でも、気付きが必要だという認識が大きいですね。
叱る意味を知っていますか?
多くの人が悩む問題ですが、『怒る』という言葉と『叱る』という言葉の違いって知っていますか?
『怒る』とは、自分の感情を相手にぶつけることを言います。
『叱る』とは、相手のためを思い強く言うことを言います。
例えば、お子さんがハサミを使い始めたくらいの時、勝手に持ち出してヒヤッとしたことはありませんか?
思わず「ダメ―っ!」って叫んだ人も少なくないでしょう。
危険なことだから、けがをしてほしくないからお子さんに向かって禁止したんですよね?
自分のために『怒る』のではなく、子供のために『叱る』という違いを理解してくださいね。
間違った叱り方5選とその理由
誰しも叱らずにはいられないというのが子育て時期特有の悩みだと思いますが、それって本当に正しい叱り方でしょうか?
私も気になるその間違った叱り方を5つ調べてみました。
感情的になっていませんか?
感情的になってしまうと、どうしても自分の気持ちを先に言ってしまい何を教えなければならないのかがちゃんと伝わりません。
叱られる理由をちゃんと教えるためにもお子さんの目を見てしっかりと伝えてあげてください。
必ず謝罪を要求してしまっていませんか?
お子さんにだってプライドはあります。
絶対謝らせなければならないとき以外は、「ごめんなさい」より、「わかった」という言葉を言えるようにしてあげましょう。
意地を張って『謝れない子』にしないよう気を付けてください。
遠くから『ダメ!』って言っていませんか?
遠い距離からやめさせようとしてもお子さんには届いていませんよ。
特に、多くのお友達がいる場所なら尚更、遊びに夢中で聞いていません。
近付いていって『ダメ』と言うのはなかなか大変なものですが、自分に言われていることを認識させてください。
色んな言葉でずっと叱っていませんか?
大人でも色々なことを言われると何がいけなかったのか、焦点が合わずにわからなくなることってありますよね?
成人した大人でさえそんな状況になるのに、まだ年端もいかないお子さんならなおのこと。
叱る時は短い言葉でダメな理由やいけないことを教えるようにしましょう。
必ず叱る!という考えをしていませんか?
インターネットサイトでは『叱ることも大切』と言っているものもありますが、何でもかんでも叱っていませんか?
毎日一番沢山の時間をお子さんと一緒に過ごしているからこその悩みではあるこの問題。
私も下の子が産まれてからは随分長い間毎日のように叱ってきたと今更ながら後悔しています。
叱られることに慣れ、なにが本当にいけないとこなのかを理解できずに悪いこともそれほど悪いことに思えなくなってしまいます。
でも、今では私も考えを変えて全てを叱るのではなく、教えるようにすると本当に悪いことをしたときによく聞いてくれるようになりました。
また、私自身のイライラもなくなりましたよ(笑)
年齢別の正しい叱り方
では、どのように叱れば良いのでしょうか?
専門家の意見もご紹介しつつ、年齢別の叱り方をアドバイスしたいと思います。
3歳までがネック!
脳科学的に、0歳~3歳までのお子さんへの関わり方が心の発達には重要だそうです。
この時期に大人が感情に任せて言葉をぶつけたり、態度を示してしまうと情動のコントロールや考える力が発達しにくくなるそうです。
『いけない理由を必ず話す』ようにしてあげてください。
叱るだけではなく、その後どうするかが一番大切になると考えられています。
否定は大敵!
『なんてダメな子なの!』と言葉に出さないまでもお子さんのその行動全てを否定することはありませんか?
『何度言ったらわかるの!』という言葉は裏を返せば『何度言っても分からない子』ということであるとはっきり言及されています!!
否定され続けた子は、徐々に自信を失ってしまいます。
自信を失った反動で周囲に力ずくで感情をぶつけるようになるかもしれません。
そうなったら、あなたは受け止められますか?
褒めることを増やす
「ほめるということは、その好ましい行動を維持したり増やしたりすることができる言葉」
叱るという言葉の反対には必ずかけてあげたい言葉ですね。
ほめてあげることで、小さい頃には湧き出てくる根拠のない自信が『やってみる』という行動に成長していきます。
1歳~叱るときは1語2語~
まだまだ言語が発達していないこの時期、物を壊してしまったら「いたいいたい」と優しく言ってあげませんか?
物や人の気持ちになることで『いけないこと』をしてしまったという認識も次第に芽生えてきます。
2歳~子供の気持ちに共感~
「〇〇ちゃんは××に触りたかったんだね、でもそれは危ないよ」と、お子さんがしたがったことに一度共感してあげてください。
そうすれば、自分のしたいと思った行動を大人も理解してくれているのだということを理解してくれます。
3歳~具体的な言葉で~
少しずつ大人の気持ちを理解し始める3歳。
この頃には具体的になにがいけないのかを教えてあげるようにしましょう。
4歳~3歳の頃よりも友達関係に気を付けて~
友達との付き合いも増える4歳児。
短い言葉で具体的に教えることはあまり変わりませんが、友達付き合いにも気を配るようにしましょう。
5歳~丁寧な説明を~
一般的には社会的ルールや他人の気持ちがわかってくる年齢。
自分の感情をコントロールすることはまだ難しいため、丁寧な説明で納得のいくようにしましょう。
◆参考:すくコム
まとめ
- 出来ることが出来ない場合に叱りましょう。
- 「怒る」は自分の感情をぶつけること。「叱る」は相手のために言うこと。
- 感情的・謝罪の要求・遠くからの『ダメ』出し・色々な言葉で『ダメ』と言う・『必ず叱る』のは間違い
- 年齢によって叱り方を変えよう。
いかがでしたか?
なかなか難しいけれど、必ず通らなければならないしつけ。
自分のしていることに自信が持てなくなった時、専門家の先生の意見や子育て番組を見てみて下さい。
み~んな同じ悩みを持っています!
あなただけじゃない!
でも、あなたにしか解決出来ない!
肩の力を抜いて、いつもとは違った目線でお子さんのことを見てあげることも大切ですよ。