![難しい](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/11/difficult.jpg)
育児に正解はありません。
けれど子供への期待や不満などが壁となって立ちはだかり、
親を悩ませることは多いもの。
いつまでも小さな子供扱いをやめられず
何でも子供の世話を焼いてしまう親もいれば、
逆に自分や子供を過信しすぎて、
子供の好きなようにやらせてしまう親もいます。
その中間の「程よい加減」を知るため、
「過保護」と「放任」のふたつに分けて見ていきましょう。
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ケース1:過保護な親
![過保護](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/11/pampering.jpg)
危険なことをしていないか、と、
常に子供への心配や不安を頭に置いていたり、
子供の失敗を恐れたりするお母さん。
「叱らない育児」が理想的だと思われている昨今、
叱りたくないから…と全部先回りして
お膳立てしてしまうのもこのタイプです。
まだ小さな子供は、確かに親の思うようにいろいろなことができません。
万一子供がやりたがっても
「危ないから」と止めてしまうことってありませんか?
本当に危険なことなら当然止めなければいけませんが、
「自分で着替えをする」「ペットボトルのふたを開ける」といった、
ごく日常的なことをやりたがった場合はどうでしょう。
きちんと見てあげていれば、着替えにはまず危険はありません。
ペットボトルのふたを開けて失敗しても、
せいぜい中身をぶちまけるくらいです(笑)。
まだ不器用な子供ですから何かと時間はかかりますし、
場合によっては後始末が必要なこともありますが、
イライラしたり余計な仕事が増えたりしたことの
腹いせのように子供を叱ってしまうと、
子供の「やりたい!」の芽を摘んでしまうことになります。
結果として、
「自分から率先して行動を起こさない」
「自分で物事を決められない」
「注意されることを極端に恐れる」
そんな大人になってしまう可能性が…。
どうすれば過保護から脱出できるの?
![脱出](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/11/escape.jpg)
過保護なお母さんにおすすめしたいのが、
「自主性8割、手伝い2割」。
「やりたい」という気持ちを、
まずは汲んであげることが大事。
思い切って「じゃあ、やってごらん」と促しましょう。
そうしてきちんと見守り、
ときに最小限の言葉や行動でフォローしてあげれば、
失敗を叱ることも減りますし、
子供に大きな達成感を与えることができます。
過保護な親が陥りがちなのが、
この「達成感を感じる」瞬間を子供に与えないということ。
子供は達成感を得ることで自信をつけ、
その自信が次のステップへ上がる階段となります。
将来自分の意見を堂々と言えるように成長していく、大事な過程です。
何でも手伝ってあげることで、
余計な時間を省けて効率的だと思わないことです。
一見無駄な時間や手間のように思いがちですが、
何かに取り組む時間は、子供の成長には欠かせない、大事な時間です。
優柔不断な子供や打たれ弱い子供にさせないために、
達成経験をたくさんさせてあげましょう。
ケース2:放任しすぎる親
![放任](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/11/faire.jpg)
子供を過剰に信じている、
自分の育て方は間違っていないと信じている、
そういう親は子供を放任しがちです。
育児に強い熱意のない親もこのパターンに陥ることがあります。
「子供の自主性に任せる」と言えば聞こえはいいですが、
それがネグレクトやその一歩手前の状態である可能性も十分にあります。
そして、そのように育てられた子供は
自分の思うままの道を進むことが当然だと思ってしまうので、
自己主張が強く協調性に欠ける大人になってしまうかもしれません。
子供はまだ物事を多く知っているわけではありませんし、
子供だからこその危険や逆境に向き合わなければならないことがあります。
そんなとき、放任されている子供は
親に甘えることをあまりしないで育ってしまうため、
弱音を吐けず何でも溜め込んでしまう場合も。
また、親に何かを期待することもあまりないので、
将来的に親との良好なコミュニケーションが
取れなくなってしまうことにもなりかねません。
どうすれば適度な放任ができるの?
![適度な放任](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/11/generous.jpg)
育児について
「乳児のときは肌を離さず、
幼児のときは肌を離し手と目を離さず、
少年のときは手を離し目を離さず、
大人になったら目を離し心を離さず」
という言葉があります。
この言葉は一見単純ですが、
育児の真理をついていると言えるのではないでしょうか。
この言葉に沿えば、子供は
「常に見守ってくれている」
「自分にはいざというとき帰る場所がある」
という安心感を得て、また新たなことにチャレンジし、
世界を広げる意欲を持つことができます。
ただ好きなようにやらせると、
周りと不仲になったり悩みを抱え込んだりする
トラブルを抱えて成長することになります。
そんなとき、親は最後の砦です。
子供の痛みを受け止めて、
アドバイスなんてできなくてもいいんです。
話に耳を傾け、一緒に悩んであげましょう。
おわりに
親が子供にまず伝えなければならないことは、ふたつ。
自分は大切な存在であることを知ることと、
あらゆる物事の「やり方」です。
子供を信じて、しかし気持ちは離さずに、
かけがえのない子供を大切に育てていきましょう。