![耳鳴り](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/12/miminari.jpg)
出産後のお母さんは本当に大変。
寝る時間も惜しんで家事に励み、ぐずる子供をなだめ、
遊んであげ、寝かしつけ、心が休まる暇もない…。
そんな中、耳鳴りを訴えるお母さんがいます。
「キーンという音がしてぐるぐるとめまいがする」
「身体がふわーっとする」
「耳が聞こえにくい」
などの症状が出るようです。
もしかしたらそれは、ストレスによるものかもしれません。
ほうっておくともっと重い病気「メニエール病」になってしまう可能性も。
育児中の耳鳴りとメニエール病について調べてみました。
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耳鳴りの原因は?
![ストレス](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/12/stress.jpg)
耳鳴りの原因はさまざまですが、特に育児中の耳鳴りは
ストレスが原因であることが多いようです。
いつも頭の中で耳障りな音が響いていて、
ただでさえゆっくり休めないのに
満足に眠ることもできないような状況はつらいですね。
この段階でストレスがたまる一方、育児に休みはないですし…。
それでまた耳鳴りが悪化するという悪循環。
これをなんとかしたいとなると、
ストレスを適度に発散してください
ということになってしまうわけですが、
それができたらはじめから耳鳴りなんてしないですよね…。
具合が悪いときはなるべく周囲に協力をお願いして、
ゆっくり休んだ方がよさそうです。
強い耳鳴りやめまいが続くならメニエール病かも?
![メニエール病](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/12/meniere.jpg)
たまに起きる耳鳴りやめまいなどは
安静にしていればすぐに収まっていきますが、
そんな症状が重く長く、しかも何度も出るようなら、
メニエール病を疑った方がいいかもしれません。
メニエール病は
「ぐるぐる回転するような、立つこともできないほどの強いめまい」
「激しい耳鳴り」
「難聴」
「耳の閉塞感」
の4つの症状を頻繁に起こす病気です。
副次的に頭痛や吐き気が出ることもあります。
これらの症状は一般に数十分から数時間にわたります。
厚生労働省の定める「特定疾患」、
いわゆる「難病」に指定されている、難治性の病気です。
メニエール病の原因は、
耳の内側にある「内耳」のリンパ液が過剰になる
「内耳リンパ水腫」です。
内耳のリンパ液が増えることで、水ぶくれを起こしている状態
といえば分かりやすいでしょうか。
ただ、この「内耳リンパ水腫」自体の原因はまだ突き止められていません。
症状を訴える方の生活習慣の聞き取りなどから、
ストレスや過労などが原因ではないかと考えられているそうです。
なるほど、育児中のお母さんもストレスを抱えていますよね。
メニエール病が女性に多いというのもうなずけます。
メニエール病の診断
![診断](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/12/diagnosis.jpg)
耳に関する病気なので、受診科としては耳鼻咽喉科です。
数度の耳鳴りやめまいではメニエール病と診断することはできません。
また、症状が軽い場合も除外されます。
その他さまざまな検査や診断を経て、
他の病気である可能性を除外していき、
最終的にメニエール病と診断されることになります。
メニエール病の治療
![治療](https://k0s0date.com/wp-content/uploads/2016/12/treatment.jpg)
前にお話ししたとおり、メニエール病は難治性の病気ですので、
一旦発症して症状が固定してしまうと完全な治癒は困難です。
一般的には、まず内耳の水ぶくれを軽くするために利尿剤が使われます。
吐き気が症状として出てしまっていることもありますが、
この場合は服薬が難しいため、安静にしてめまい止めや吐き気止めの薬を点滴します。
服薬が可能な場合は先程もお話しした
利尿剤、めまい止め、抗不安薬、ビタミン剤
などが処方されることが多いようです。
特にメニエール病の初期には、
抗不安薬が大きな効果を上げるといわれています。
精神科の薬、と言われると逆に不安を感じてしまうかもしれませんが、
ストレスを和らげる効果がありますので、
必ず医師の指示を守って服用してください。
また、眠気が出ることがありますので、
車の運転や高所での作業などは避けてください。
適度にストレスや疲労を解消して、きちんと薬を飲み、
症状を抑えるようにしましょう。
メニエール病の予防法
ストレスや睡眠不足、過労などが原因で発症するメニエール病。
薬を飲んでいてもストレスなどの原因が解消されなければ
病状の軽快は難しいとされています。
何もかもをひとりで抱え込まず、
たまにはリラックスすることも育児の一部です。
お母さんが元気であることが、子供に一番良い影響を与えますからね。
強い耳鳴りやめまいを頻繁に感じて、
生活にも困難をきたしているようなら、
「疲れてるだけだろう」とあなどらず、
すぐに耳鼻咽喉科を受診して、
精密な検査をしてもらうことをおすすめします。