生まれたばかりの赤ちゃんを育てる上で
まず考えなければならないのは、
母乳育児か、ミルク育児かということになります。
WHOの見解としては「母乳で育てるのが望ましい」とされています。
けれど家庭の事情は様々。
母乳がたくさん出て完全母乳というお母さんもいれば、
思ったように母乳が出なかったり、
仕事復帰するからミルク…というお母さんもいます。
私の場合は、上の子は母乳とミルク混合、
下の子は完全母乳で育てました。
それぞれのメリット・デメリットを知ることにより、
自分がどういう選択をすればいいのかが分かるかもしれません。
私の経験と少し調べたこととを、以下にまとめてみます。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
母乳のメリット・デメリット
メリット1:費用がかからない
母乳はお母さんの血液から作られます。
お母さんがきちんと食事をしていて、
かつ十分に母乳が作られていれば、費用は実質ゼロ。
経済的にはありがたいですね。
メリット2:赤ちゃんの免疫力アップ
産後しばらく出る「初乳」と呼ばれる母乳には
多くの免疫成分が含まれています。
ただでさえ小さくて弱いのですから、
病気に強い赤ちゃんでいてくれることは
お母さんにとって大きな助けです。
メリット3:授乳が楽
母乳なら添い寝であげることもできます。
私もそうしていましたが、
そのまま眠ってしまってもまず問題ないので、
随分楽ちんでした(笑)。
デメリット1:飲んだ量が分からない
乳房に目盛りがあるわけではありませんから(笑)、
赤ちゃんがどれくらい母乳を飲んだのかは分かりません。
十分に出ていない場合は、
赤ちゃんのお腹が満たされず、
頻繁に授乳しなければならないこともあります。
デメリット2:外出先での授乳が難しいことがある
最近では授乳服もかわいくておしゃれなものが出回っていますし、
授乳室のある施設も増えましたが、
人の多い外出先で授乳するのは、
見えていないと分かっていても
やはり恥ずかしいですよね。
私も、飛行機の中で泣かれたとき、
CAさんに毛布を借りてそれをかぶせて授乳しましたが、
隣の男性が居心地悪そうにしていたのが忘れられません(笑)。
デメリット3:お母さんの健康やストレスに左右される
お母さんが風邪を引くなどして薬を飲む場合、
一時的に授乳を控えなければならないこともあります。
また、もともと持病があって継続的に薬を飲んでいるお母さんは、
そもそも母乳育児が不可能である場合も少なくありません。
また、育児やその他のことでストレスを抱えていると、
母乳があまり出ないことがあります。
ストレスで母乳の出が悪くなる
→赤ちゃんが満足する量を与えられない
→それがストレスになって更に出が悪くなる
という悪循環に陥ってしまうことも。
ミルクのメリット・デメリット
メリット1:飲んだ量が分かる
月齢によって、一日にミルクを飲む量はだいたい決まっています。
ミルク育児の場合それが分かりやすく、
「足りてるのかな」という不安は軽くなりますね。
メリット2:お父さんでも授乳できる
ミルクなら、お父さんにあげてもらうことができます。
赤ちゃんとのいいコミュニケーションになりますし、
父親としての自覚を促すことにもなりそうですね。
私の場合、夜間疲れて起きられないような場合は、
夫に調乳から授乳まで頼むこともありました。
また、常に母子ともに一緒にいなければならないわけではありませんので、
お母さんひとりで気晴らしに外出…なんてこともできますよ。
メリット3:母乳では足りない成分を補うことができる
ミルクではお母さんからの免疫をもらいづらいですが、
現代の粉ミルクは随分と母乳に近づいており、
更に母乳に不足しがちなビタミンDなどが配合されているものが多いようです。
お母さんの体調によって出方や味に差が出る母乳と違って、
いつも同じ味、同じ栄養が摂れるのは安心ですね。
デメリット1:扱いが大変
作り置きできないミルクはその都度調乳するわけですが、
その間赤ちゃんを待たせてしまいますし、
計量して適温のお湯を入れて…
という手順が手間と感じる人も多いでしょう。
一度使った哺乳瓶は煮沸消毒する必要もあります。
デメリット2:経済的負担がある
非常に単純ですが、奥の深い問題ですね。
母乳はきちんと出ていれば費用はかかりませんが、
ミルクはそれなりのお金がかかります。
ひとつあたりを考えるとそう大きな支出ではないかもしれませんが、
赤ちゃんがミルクを飲む月数を考えると、最終的な負担は小さくありません。
デメリット3:外出時の荷物が多くなる
当然ながら、哺乳瓶、小分けした粉ミルク、お湯を持ち歩く必要があります。
外出している時間に応じて用意する量も変わってくるので、少々頭の痛い問題です。
おわりに
最初にお話ししたとおり、家庭の事情は様々です。
赤ちゃんが育ってきて離乳食が始まれば、
だんだんと授乳に関する悩みも解消されてきます。
「絶対に母乳でなきゃ」
「ミルクを飲ませるのは何か後ろめたい…」
などと考えず、事情に合わせた選択をしてくださいね。