
赤ちゃんを迎えると、標準的な家庭では
お母さんが主に赤ちゃんの面倒を見ることになります。
母乳のお母さんはもちろん赤ちゃんと離れることが難しいですし、
主な収入を得ているのはだいたいの家庭でお父さんなので、
仕事を離れるわけにはいきません。
最近育児休暇を取ったりお母さんを手伝って育児をこなす
いわゆる「イクメン」も増えてはきていますが、
まだまだ「子育ては母親の仕事」という風潮が、
暗に残っているような気がしますよね。
けれどふたりで授かった子供です。
ですからなるべくふたりでお世話をするのが理想的です。
お互いに異なるストレスを抱えているからこそ、
お父さんにとっては子供のお世話は癒やしになるでしょうし、
お父さんが子供の面倒を見てくれれば、
お母さんにとってはつかの間の解放を得られ…と、
それぞれが幸せになるのが理想です。
でも育児はどうやって分担すればいいのかな…?
それを簡単にお話ししましょう。
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家庭によって分担の比率や種類は異なる

お母さんがもとから専業主婦だった場合、
とりあえず仕事復帰について考える必要はありませんね。
この場合は基本的にお母さんがお世話をし、
お父さんはその補助的役割を少しこなすということになるでしょう。
一方でお母さんも出産まで働いていた場合、
職場復帰の時期などにもよりますが、
お父さんへの負担は少し多くなると考えられます。
また、どちらかの両親と同居している、
あるいは近くに住んでいて手を借りられる…
というような状況であれば、
更に違った分担方法が想定できます。
そうやって突き詰めていくと、
家庭ごとに育児の分担パターンは異なるということになりますね。
けれど「これは確実にお母さんでなくちゃダメ」というお世話は、
実のところほとんどありません。
母乳のお母さんの直接授乳くらいでしょうか。
というわけで次は、「お父さんでもできる育児」の中でも
特にお願いしたいことについてお話しします。
目指せイクメン!お父さんの育児(授乳期編)

その1:おむつ交換
これができないとイクメンの資格はありませんよね(笑)。
「絶対無理!」というお父さんも
残念ながら少なからずいることでしょう。
けれどそれはお母さんも同じこと、言い訳にはなりません。
最初は横で見ていてもらって、
ある程度抵抗感がなくなったと思われるところで
そっとお願いしてみましょう。
ちなみに私の場合、
帝王切開で産後寝たきりだった上に、
低体重だった子供はNICU(新生児集中治療室)に入ってしまったため、
子供のおむつを交換したのは、本人がどう思ったかは分かりませんが
お父さんの方が先でした。
これは参考になりませんね(笑)。
その2:お風呂
こういう家庭は比較的多いのではないでしょうか。
意外に重たい赤ちゃんの頭を上手に支えて
沐浴させるのに適しているのは、やっぱりお父さん。
出てきた赤ちゃんを素早く拭いて服を着せるのはお母さん…と、
赤ちゃんが湯冷めしないよう連携して手早く済ませられます。
その3:授乳
ミルクを準備したり飲ませたりするのはお父さんにもできます。
完全母乳の場合でも、
搾乳した母乳は2週間程度の冷凍保存が可能なので、
お母さんが出かけている間など何らかの理由で母乳をあげられないときは、
それを湯煎で温めて哺乳瓶に入れればOKです。
目指せイクメン!お父さんの育児(幼児期編)

その1:育児施設への送り迎え
これは特にお母さんが仕事をしている場合に考えられるケースです。
お母さんの方が出勤が早い、
あるいはお父さんの方が時間の融通がきくというような場合は、
お父さんに送迎してもらう方がいいでしょう。
その2:遊ぶ!
絵本を読んだりおもちゃで遊んだりするのはもちろん、
肩車や高い高いなど、体を使ったちょっとダイナミックな遊びは、
お父さんならではでしょう。
親子でお散歩に出たりすれば、
その間にお母さんはゆっくり休んだり
家事を済ませたりすることができます。
これも立派な育児分担です。
その3:寝かしつけ
子供が寝ぐずりしていて、
あるいは妙にハイテンションになっていて、
お母さんはその相手に追われてお風呂にも入れない…
そんなときもお父さんの出番。
お母さんより広い胸に抱かれれば、
安心してすっかり寝入ってしまうかもしれません。
我が家でも寝かしつけはお父さんの仕事でした…
というか、お父さんが添い寝しないと寝ない時期が非常に長くありました(笑)。
おわりに
「お父さんでもできる育児」を、
授乳期と幼児期に分けて3つずつご紹介しましたが、
もちろん、これが理想の形なのだということではありません。
先にお話ししたように、育児分担は家庭環境に大きく左右されます。
できることとできないことを、
妊娠中から良く話し合っておくといいでしょう。